マルチフェロイック物質

らせん磁性

らせん磁性を持つ六方晶フェライトは、磁場下でその磁気秩序が変化するとともに、電気磁気効果を発現します。この電気・磁気効果の発現メカニズムを解明するうえで、らせん磁気秩序とそのドメイン構造、磁場下でのらせん磁気秩序とそのドメイン構造のダイナミクスを調べることは重要です。当研究室では、六方晶フェライト系物質での磁場印加に誘起されるスピン高次構造(Fan構造など)の実空間観察を行うとともに、らせん磁気秩序やスピン高次構造およびそのドメイン構造のダイナミクスのその場観察を行うことにより、六方晶フェライト系物質および関連物質系の電気磁気効果の発現メカニズムを明らかにし、室温で電気磁気効果を示す新規ならせん磁性体を探索しています。

らせん

小角電子線散乱

小角散乱法は、従来、小角X線散乱法や小角中性子散乱法により金属の析出現象やポリマーなどの巨視的なドメイン構造の観察に適用されてきました。一方、電子線を用いた小角散乱法は、1960年以来幾つかの研究事例はあるものの、その角度分解能は10-4[rad]程度であり、磁性体やポリマーへの応用例のみであった。最近当研究室では、透過型電子顕微鏡を用いて、対物レンズ、中間レンズ、および投影レンズ系のレンズ電流値を制御することで、LaB6型透過型電子顕微鏡を用いて、0.1 mから1000 mにわたってカメラ長を制御できるシステムを実現し、電子線散乱角の角度分解能を10-6[rad]程度まで向上させることに成功しました。

syokakuバブル